コクシネルというバンド-(2)
今から20数年前、同志社大学のイベントで初めてコクシネルを見た。そのイベントはINU(現、町田康)ゼルダ、他の濃ゆいアングラ系のライブイベントだったんだけど、そこで受けた衝撃は未だに忘れられない。
パンクだったりニューウェーブだったりと、個性というかキワモノ感が強いほど注目されがちな世界でその音楽はあまりに普通だった。
この2004年のライブを聞いてもそれは変わっていなかった。
RockっぽかったりPopっぽかったり、NewWaveでもありJazzの様でもありPsychedelicでもあったりして、よくわからないくらいに趣が独自。
一見普通。でも 誰 に も 似 て い な い 。
人は何者かになろうとした時、MODELになる対象を真似ようとする。学ぶは真似ぶという。けれど、それは本質じゃない。と気付いた人にだけ見える世界がここにある。
【個性はすたれるべきだ】と平沢進は言った。
何者かになろうとする 余 計 な 意 思 を排除して初めて本当の私が見えてくる。
飾ったり、虚勢を張ったり、無理して背伸びをしなくてもいいのだ。
これでいいのだ。(バカボンのパパ)
コクシネル、2004吉祥寺Star Pine’s Cafeでのライブ”re-incarnation”より
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