と、言ってもDVDを借りてきただけなんですけどね。
「月に囚われた男」
デビッドボーイの息子が監督してるとか、音楽がクリント・マンセルという予備知識もなく見始めた。
結論:イイ!!!
終始流れている音楽もいいし、映像もCGっぽい嫌味もなくて美しい。ネットでの評判を見るとミニチュアを使った特撮がチャチイとかよく言われているみたいだけど、円谷の作品で育ったオレにはそんなことこれっぽっちも思わなかった(笑)
ストーリーはネタバレしちゃうので書かないけど、人の存在というものと意識と記憶というものについて深く考えさせられてちょっと怖かったり。あと、テクノロジーとそれを使う人間の倫理とかについても。まぁクローン人間についての話なんですけどね。
低予算なので出演者が少ない(実質2人!全部入れても5人!)とかほとんどの画面が月の基地内とか、音楽も同じ曲をずーっと全編で使い回してるとかあるけど、それも全部良い方に作用していて独自の雰囲気を作り出してる。
序盤は少し退屈というかストーリーが掴めなくて飽きがちになるかもしれないけど、映像と音楽が美しいので十分楽しめる。あと、個人的にはガーティ(基地内のコンピューター)の声は日本語吹き替え版のほうが好き。世間ではオリジナルのケヴィン・スペイシーのほうが評判いいみたいだけど。
「The Time Machine」
H・G・ウェルズの小説『タイム・マシン』が原作なので出てくるマシン類が古くさい(笑)今現在の視点からするとそれだけでリアリティーが無くなるのは仕方の無い所か。
タイムマシンが完成して最初のほうでタイムパラドクスについて少し話しがあるがその辺もう少し掘り下げてほしかったかな。あと、後半の未来でのドラマでは主題が変わってしまったのかなぁ、というところが作品としてのテーマをぼやかしてしまったかなぁ、という印象。
途中の月が崩壊して地球がおかしくなっていく、というところでドラマが進んで行けば面白そうなんだけどな。結論:イマイチ
「サンシャイン2057」
真田広之が船長をつとめてるというので主役級の扱いか!と思ってたら、序盤でとっとと死んじゃった。
映画のしょっぱなからもう出発してる宇宙船内で、地球の様子も描かれて無いしどういう意図と理由で航行してるのかとかそういう描写も無いし、なんかストーリに広がりってもんがさっぱりない。あと、船内、船外の様子がなんか暗くて何が写ってるのかすらわからない画面が多いとか何がなんだかわからない場面多すぎ。
ストーリーは太陽の活動が弱まったので、カツ!を入れるために核兵器をブチ込むって話なんだけど、その壮大なストーリーとは裏腹にお話は終始船内の密室の話で終わって、SFっていうよりなんだかミステリー物って感じ。結論:駄作(笑)